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ゴルフデビュー

初心者ゴルファーが抑えておきたい「練習場の打席の選び方」

ゴルフを始めるときに最初に訪れる場所といえば、練習場(打ちっ放し)ではないでしょうか。前回は、練習場に行くまでの準備や利用方法、マナー、料金などこれまで打ちっ放しに行ったことがない初心者さんが感じるであろう疑問を中心にお伝えしました。今回は、そこから一歩進んで、打ちっ放しのどの打席で練習すれば良いのか、そのポイントをご紹介します。

「どの打席で練習すれば良いって、どういうこと?」と思われた初心者さんは多いかも知れませんが、これはゴルフ上達にとって大切なこと。練習場は大型施設になると、3階建で合計打席数が200を超える施設もあり、同じ練習場でも打席によって環境は大きく異なります。つまり、打席を選ぶことで効率よく練習することも可能なのです。

スクールやレッスンで正しいスイングを教わって練習することはもちろん重要ですが、ただ闇雲にボールを打つのではなく、打席を選んで練習することもスキルアップの近道の一つと考えておくと良いでしょう。

●打席は練習目的に合わせて選ぼう

受付で打席を選べるか、指定されるかは練習場によって異なりますが、打席を選択できるのであれば、これからお話する内容に合わせて選ぶようにしましょう。その日の練習目的が決まっていれば、受付で悩むことなくスムーズにチェックインすることも可能ですよね!

●フロアを決めよう

1階のみの練習場には選択の余地がありませんが、大型練習場ともなれば打席が2階、3階とフロアが分かれており、どのフロアで練習するか選択することができます。基本的に料金は、階数が上になるに従って安くなっていきますが、練習視点で見るとそれぞれの階にはメリットとデメリットがあるので、ここでしっかり理解しておきましょう。

1階でスイングの基礎を固め距離感をつかもう

スイング作りやスイングの基礎固めをしたいゴルファー、特に初心者さんにおすすめしたいのが1階打席です。通常、1階打席はボールの着地点と高さが変わりません。私たちゴルファーは、周りの景色に惑わされて目線がズレて、それがスイングにも影響を与えてしまいますが、打つ場所と目標地点の高低差が同じであれば、正しいスイングが身に付けやすくなります。

また、高低差がなければ距離感を磨くことも可能です。例えば100ヤードを目標にしたショットを想像してみましょう。クラブから放たれたボールは放物線を描いて飛んでいきますが、この時、打席よりも高い位置に目標があると、本当は100ヤード飛んでいても、その手前でボールは着地するためショットした人は「100ヤード飛んでいない」と勘違いし、正しい距離感を作ることができません。

その逆も同じです。打席よりも低い位置に目標があると、思った以上にボールが飛んだように感じてしまうのです。距離感はゴルフにおいてとっても大切。すでにご自分が「どれだけ振れば、どれだけ飛ぶ」ということを理解していれば問題ありませんが、そうでない場合は、打席と目標の高さが同じフロアを選んで練習することをお勧めします。

2階なら「すくい打ち」が直りやすい

上記では1階打席をお勧めしましたが、だからと言って、2階以上がNGというわけではありません。打球の目標が、自分よりも低い位置にあるシチュエーションで練習するメリットもあるのです。

一番のメリットは「すくい打ち」の矯正です。特にゴルフ初心者さんはボールを上げようとして、「すくい打ち」になっている方も多いのではないでしょうか。「すくい打ち」はミスショットの原因になるので注意が必要。これを解消するには、2階より上のフロアでショットする練習をお勧めします。

目標がご自分よりも低いところにあると、目線も自然と低くなりますよね。そして目線が低くなると「すくい打ち」しにくくなるのです。実はこれが“打席を選ぶことはスキルアップの近道”とお伝えしている理由。目的に合った適切な打席で練習すれば、間違ったスイングが身についてしまう可能性が低くなるのです。

またフロアが上がれば料金が安くなるので、打ちっ放しの費用を抑えたい方にも上階はお勧めです。

●正しい打席選択は左右のミス矯正に役立つ

ここまではどの打席選択方法を高低でご案内しましたが、ここからは同じ階での打席の選び方をお話しします。

スイング作りなら真ん中付近

練習場で一番人気がある打席は真ん中付近です。ボールが左右に曲がった場合でも球筋がわかりますし、実際にコースでプレーしているような雰囲気で練習することができるメリットがあります。左右のどちらにもネットがないので、視界による違和感がなく正しいスイングを身に付けやすいことも、真ん中付近の打席をお勧めするポイントと言えるでしょう。

ただし注意点もあります。真ん中付近の打席で練習すると視界が広すぎて、目的もなく闇雲にボールを打ってしまう場合があります。ここでの練習に限らずですが、ショットするときは常に目標物に対して集中することを忘れないようにしましょう。

左側の打席ならスイングが直りやすい

例えばボールを打つ方向を向いて、練習場の一番左の打席で練習することを想像してみましょう。あなたのすぐ左側には練習場のネットがあるはずです。反対に右側には練習場が広がっていますよね?

このような状況では自然とボールが右から左に曲がるようなイメージがわき、スイングもそうしたショットが出やすいものになります(インサイドアウト軌道)。ボールが右に曲がるスライスに悩んでいる方は、左側の打席から練習することでスライスの原因となるスイング(アウトサイドイン軌道)が矯正される可能性があるので、そんな方にお勧めと言えるでしょう(右打ちの場合)。

右側の打席ならフックが直りやすい

左側の打席とは逆に右側の打席を選択すると、あなたのすぐ右側にネットがあり、左側に練習場が広がっているはずです。

このような状況では、ボールが左から右に曲がるイメージがわくはず。スイングもスライス系の軌道(アウトサイドイン軌道)になりやすくなります。ボールが右から左に曲がるフックが多い方は、右側の打席からショットすることでインサイドアウトのスイングが修正される効果が見込めるでしょう。

●まとめ

今回ご案内した打席選択方法は、ビギナーゴルファーさんだけではなくベテランゴルファーでも実践している練習場の活用方法です。ゴルフは錯覚のスポーツであり、見える景色でスイングイメージや実際のスイングも変化してしまうもの。練習場でスキルアップを目指すなら、この記事を参考にあなたの練習テーマに合った打席を選んで練習すると良いでしょう。

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Staff_KT
多数のゴルフメディアで記事を書いています。
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